薬剤耐性菌(AMR)を知っていますか?~抗生物質・抗菌薬が効かなくなる未来を防ぐために~
近年、抗菌薬(抗生物質)が効かない薬剤耐性(AMR)を持つ細菌が世界中で増えていることをご存知ですか? 今、細菌感染症の治療において大きな問題となってきています。
抗菌薬は、細菌感染症の治療において重要な役割を担っています。しかし、抗菌薬の不適切使用により抗菌薬が効かない薬剤耐性菌が増えると、感染症の治療が難しくなり、重症化し時に死に至る可能性が高まります。また今までは新しい抗菌薬が次々と開発されてきましたが、最近はなかなか開発されなくなっています。このままですと、将来薬剤耐性菌による死亡が、がんによる死亡を上回ってしまうことが危惧されています。
そこで我が国では、2016年に「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン」が取りまとめられ、薬剤耐性の発生を遅らせ、拡大を防ぐための取り組みが開始されました。静岡市静岡医師会では、「日常診療で経口抗菌薬を処方する機会の多い一般開業医が、率先して抗菌薬適正使用に取り組まなければならない」という思いから、2017年より会員の先生に対して抗菌薬適正使用の啓蒙活動を開始いたしました。さらに、抗菌薬適正使用について、抗菌薬を処方する医師のみならず一般市民の皆様にも広く知っていただくために、今回ホームページに掲載しました。
皆様がかぜをひいた時、抗菌薬は必要でしょうか? かぜのほとんどはウィルスが原因ですから、抗菌薬はほとんど必要がないのです。かかりつけ医を受診した際、「かぜなので抗菌薬はいりませんよ」と言われたら、その先生はあなたのこと、そして将来のことを一生懸命感考えてくれているのだと思ってください。
皆様のご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。
外部リンク
AMR臨床リファレンスセンター 「一般の方へ」
http://amr.ncgm.go.jp/general
AMR臨床リファレンスセンター 「インフォグラフィックで知る! 薬剤耐性(AMR)」
http://amr.ncgm.go.jp/infographics/
新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザに係る医療機関等からの証明書等について
今冬は、新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの同時流行の可能性があり、外来医療機関のひっ迫が懸念されていることから、静岡県教育委員会、静岡市児童生徒支援課より標記証明書等の取得に対する対応等について下記内容の通知が出されました。
県立の高等学校・特別支援学校等、市立の小・中学校、高等学校において、インフルエンザ罹患証明書等を求めないものとされておりますので、ご理解ご協力をお願い致します。
記
1 医療機関・保健所からの証明書等の取得
体調不良で学校を休む場合等において、医療機関や保健所が発行する検査結果を証明する書類(罹患証明書等)や診断書等は求めないものとする。
また、療養期間終了後も同様に治癒証明書等は求めない。
2 季節性インフルエンザに罹患した場合の登校再開の判断
保護者等に対し、体温測定等の健康観察を依頼し、その結果を基に登校再開の判断を行うこととする。
登校再開にあたっては
県立:「インフルエンザ経過報告書(様式例)」の提出若しくは保護者等からの聞き取りによる確認をする。
市立:「インフルエンザによる出席停止のお知らせ」の「(保護者記入)インフルエンザ経過報告書」の提出により確認をする。
インフルエンザ経過報告書(県立)
インフルエンザによる出席停止のお知らせ(市立)
※静岡市静岡医師会会員各位
医師会からの通知等につきましては、会員専用ページをご覧ください。
様式はここに掲載のものと、会員専用ページに掲載のものは、同じものです。
「イーツーネット医療連携システム」紹介ページをリニューアルしました
今まで静岡市の病診連携システムに関する情報を外部リンクのホームページでご紹介しておりましたが、この度本会ホームページ内に専用ページを作成し内容も大幅に刷新して公開しておりますので、是非ご参照ください。
静岡市内の会場で講演会等の開催を検討されている方へ
静岡市葵区・駿河区で講演会等の開催を検討されている場合講演会のご案内のページをご参照ください。
認知症ケアのための連携ツール“ふじのくに「ささえあい」手帳”について
団塊の世代が75歳を迎える2025年に向けて静岡県における高齢化率は年々上昇し、認知症の患者さんも、高齢者の「7人に1人」という現在の割合から2025年には「5人に1人」に増加していると試算されています。
その対策の1つとして、平成27年度の静岡県『認知症ケア多職種連携体制整備事業』により、医療や介護等の専門職による適宜・適切な情報共有を目的に『ふじのくに「ささえあい」手帳』が作成されました。
この手帳は認知症の患者さんに交付され、ご本人やご家族に持っていていただくものです。
医療機関受診時や介護サービス利用時等にご提示いただき、関連職種が他職種の記載内容を確認したり新たに把握した状態を記載する等【情報共有ツール】として利用することにより、多職種による支援体制の構築や家族支援の推進が期待されています。
平成28年度は、静岡県下8つの郡市医師会、及び3カ所の認知症疾患医療センターにおいて試験運用が実施され、実際に使ってみた感想や問題点から改良等を検討した上で、平成29年度以降全県で運用・普及活動が行われる予定です。
静岡市静岡医師会においても、下記の地域包括圏域で試験運用を行うこととなりました。
5つの圏域で1診療所3名、計15名の患者さんを選定して実施します。
【試験運用実施医療機関】所在圏域: 城東、城西、麻機千代田、長尾川、長田
つきましては、本手帳を提示された患者さんの医療・介護に携わる職種の方々には、上記事情をご理解いただき、積極的に手帳をご活用くださいますようご協力をお願いいたします。
【ケアマネジャーの方へ】
主治医より本手帳が交付された患者さんについて連絡がありましたら、その患者さんが受ける各介護サービス職種へ、手帳が交付された旨周知にご協力いただきたくお願いいたします。
ホームページをリニューアルしました
静岡市静岡医師会のホームページをリニューアルしました。
それに併せてURLも下記のとおり変更しました。
パソコンのお気に入りへの登録やホームページでリンク先として掲載されている場合等には、
新URL http://shizuoka-city-med.or.jp/
に変更をお願いします。
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